◆ 休日の朝、娘と歩いた道で
最近、休日でもつい早起きしてしまいます。
朝活も少しずつ習慣になってきて、ハムスターの「おもち」と遊んだり、ブログを読んだり、何となく考えごとをしたり。
そんなある朝、娘チャンがめずらしく早起きしてきたので、2人で近所をブラブラと散歩に出かけました。
朝からすでに暑くて、途中で見つけたカフェに入ってモーニングを注文。
店内のジャズを聴きながら、外を眺めて過ごす時間。何気ないけど、贅沢なひとときでした。
帰り道、すれ違った親子連れを見て、娘がふとつぶやきました。
「あの子、学校に来てない子やねん。不登校やねん」

◆ 今の“フツウ”って、何やろうな
自分が子どもの頃、「不登校」といえば、イジメや病気など、理由がハッキリしてることが多かった。
でも今は、もっと複雑で、もっと“見えない理由”が増えているように感じます。
ADHDとかHSPとか、名前がつくことで少しは理解されやすくなったのかもしれない。
でも、名前があるからって、その子が楽になるわけじゃない。
「人と関わるのが苦手」
「気持ちをうまく言葉にできない」
「うるさい教室が怖い」
──全部、ある意味“フツウ”の感情やと思うんです。
でも、その“フツウ”が学校という空間ではしんどくなる子もいる。
それもまた事実なんですよね。
◆ 甥っ子も、不登校だった
実は、ウチの甥っ子も高学年の頃に不登校になりました。
きっかけは些細なことだったのかもしれない。
でも、気づけば1年近く、学校に行けなくなっていました。
そしてある日、事件が起きました。
◆ 「万引き」のその日──俺が初めて甥っ子を怒鳴った日
その日、甥っ子はとあるコンビニで万引きをしました。
正確には、**「商品を持ってトイレに入り、食べて、そのゴミを隠した」**という行動でした。
店員に怪しまれ、事務所へ。
両親は不在で、代わりに私と義母が迎えに行きました。
私は店員に謝り、甥っ子にも理由を尋ねましたが、
「分からない」「記憶にない」と繰り返すばかり。
その時点ではカバンから店の物は出てこなかったため、警察沙汰にはなりませんでしたが、
車に乗り込んだ後、甥っ子が義母にポツリと本当のことを言いました。
「万引きした。トイレで食べて、ゴミは洗面台の下に捨てた」
その瞬間、車のエンジンを切って言いました。
「金、払いに戻るぞ」
甥っ子は必死に「もういいって!」と叫んだ。
でも、私はその日、初めて甥っ子を本気で怒鳴った。
「何が“もういい”や!アカンやろが!ナメてんのか!」
◆ 犯罪にしたくなかった。それだけや
もちろん、万引きは犯罪です。
「金を払ったからセーフ」なんて、世間では通用しない。
でも私は、この子を“犯罪者にしたくなかった”だけ。
だから謝罪して、店にガム代を支払い、
その場で終わらせてもらった。
帰りの車の中で、こう伝えました。
「なあ、今日のこと、一生忘れへんと思う。
盗んだまま帰ってたら、オマエは一生“犯罪者”や。
でも今、金を払ったやろ?だから“犯罪者にはなってない”。
ウソをつくな。オマエがウソをつかへん限り、俺が絶対に守ったる。
苦しい時、悲しい時、俺が味方や。だから、ウソだけはつくな」
甥っ子は黙って、たぶん泣いていました。

◆ そこから、少しずつ変わっていった
翌日から、彼は学校に行きました。
時々休んではいたけど、それでも少しずつ変わっていった。
その後、義母の家で一緒に飯を食ったときの彼の顔は、
驚くほどスッキリしてて、よく笑って、よく喋るようになってた。
サッカーの話、学校のこと、友達のこと──
「社会に戻っていった」って、はっきり分かる変化でした。
◆ 子どもに伝えた、“社会”のこと
甥っ子がサッカーのコーチに対する愚痴をこぼしました。内容は割愛しますが、大人である私が聞いていても理不尽な内容でした。
その時、私はこう伝えました。
「いいか、よく覚えとけ。大人が偉いと思うな。バカな大人もいっぱいおる。
大事なのは、そういう奴とどう関わるかや。
学校には色んな奴がいる。いい奴もおるし、ムカつく奴もおる。
でも、それを経験して、自分で判断して、行動する。それが大人や」
「勉強なんか出来ひんでもええ。
でも、色んな奴と知り合え。友達作れ。
外に出な分からんこと、いっぱいある。だから、学校行け」
この言葉のあと、甥っ子は毎日、学校に通うようになりました。

◆ でも──「学校に行けない子」もいる
とはいえ、誰もがすぐにこうなれるわけじゃない。
甥っ子のように、きっかけがあって立ち直る子もいれば、
ただ毎日、苦しんでいる子もいる。
そんな子に必要なのは、「もっと頑張れ」じゃなく、
“別の道”という選択肢やと思うんです。
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◆ 子どもにとっての“社会”の入り口を、守ってやれるのは親だけや
「不登校=悪」なんて、絶対に思っていません。
でも、「社会と断絶したまま」になるのは、やっぱり怖い。
だからこそ、どんな形でも社会とつながれるように、大人が“選択肢”を用意してやるべきやと思います。
この記事が、どこかの親御さんや子どもにとって、
新しい一歩のきっかけになれば嬉しいです。
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