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5月と母の日と碾茶の話

碾茶の葉を背景に、「母の日」のプレゼントを用意している職人 本業
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はじめに

5月といえば、新茶の季節。そして母の日。私にとっては、本業の繁忙期と重なることで、毎年あっという間に過ぎ去ってしまう月でもあります。だからこそ、母の日のプレゼントを忘れないように、今年はちょっと工夫してみました。


母の日は、気づけばすぐそこに

毎年、母の日には何か贈ろうと考えてはいるのですが、いつもバタバタしていて、気づけば過ぎていることも。
大人になって、特に結婚してから、母の偉大さやありがたさを実感する場面が増えました。そして「あと何回プレゼントできるだろう」と考えるようにもなりました。そう思うと、たった一日のイベントが、なんだかとても貴重な時間に思えてくるのです。


5月1日は八十八夜。新茶シーズンの幕開け

本業が忙しくなる理由、それはお茶の季節だからです。
5月1日は「八十八夜」。お茶の収穫シーズンが本格的に始まります。

既に茶摘みを始めている農家さんもいれば、数日後からの方、もう少し先という方も。京都だけでも地域によって、また農家さんによって開始・終了時期が異なりますが、だいたい4月末~5月いっぱいが一番茶シーズンです。

この時期は、全ての工場がフル稼働し、1年でも最も慌ただしい時期になります。


私のお客さんは「碾茶」の生産農家さん

私の仕事先であるお茶農家さんたちは、抹茶の原料となる「碾茶(てんちゃ)」を育てておられます。
急須で飲まれる「煎茶」とは異なり、碾茶は蒸した葉を揉まずに乾燥させたもので、これを石臼などで挽くと、私たちがよく知る抹茶になります。

最近では抹茶ラテやスイーツで楽しむ方も多いですが、碾茶そのものを急須で飲んだことがある方は意外と少ないのではないでしょうか?

独特の甘みと香りがあり、口当たりもまろやか。これがまた美味いんです。

私たちは毎年、ありがたいことに碾茶を分けていただけるのですが、これはもう完全に“役得”だなと感じています。

お茶の香りを楽しむ職人

一番茶に懸ける、農家さんたちの本気

碾茶も煎茶も、二番茶・三番茶とありますが、最も品質が高く価値があるのが「一番茶」
農家さんたちは、このわずか3〜4週間のために1年間かけて栽培と準備をしているのです。

そのため、この時期の現場は常にピリついた空気が漂っています。
シーズンオフには冗談ばかり言っていた人も、今は真剣な表情で黙々と作業をされています。


毎年起きる、機械のトラブルと出動要請

繁忙期には、必ずと言っていいほど機械トラブルが発生します。
年中稼働している工場ならメンテナンスも行き届いていますが、多くの農家さんの工場は年に一度の稼働だけ

そのため、シーズン前に掃除と簡単な点検だけで本番を迎えるのが普通で、「あれが動かない!」「今すぐ来てくれ!」と呼び出されることもしばしば。

機械って、使いすぎも良くないけど、使わなさすぎもダメなんですよね。

それでも、終盤に差し掛かると、みんな表情が柔らかくなり、「ありがとう」「助かったわ」と感謝の言葉をいただける。
この瞬間は「やってて良かったな」と思える時間です。…これがツンデレというものでしょうか?


忙しい時期だからこそ、忘れないようにしたいこと

そんな5月は、本業がとにかく忙しく、ブログを始めてから初めて迎える繁忙期でもあります。
これからしばらくは更新が少し滞ってしまうかもしれませんが、無理せず、自分のペースで続けていきたいと思います。

そして、忘れちゃいけないのが母の日
例年バタバタしているうちに気がつけば過ぎてしまいがちなのですが、今年はちゃんと前もって準備しておこうと思いました。

せっかくなので、抹茶を使ったスイーツを探してみることに。どれも美味しそうだったのですが、今回は抹茶のミルクレープに決めました。
喜んでくれるといいな。


母の日ギフトにぴったりの抹茶スイーツ3選

私が調べていて「これは良いな」と思った商品をいくつかご紹介します。

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おわりに

母の日も、一番茶シーズンも、毎年巡ってくるけれど、同じものは二度とない
だからこそ、忙しいなかでも、ひとつひとつの出来事を大切にしていきたいと思います。

お茶工場での修理作業

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