10万円分のビットコインを買って、いまマイナス7,000円の男が言うのもなんやけど。
俺、根本的なところをずーっと勘違いしてました。
何を勘違いしてたかというと、これです。
俺がずっと思ってたこと
「コインチェックがハッキングされた」=「ビットコインの仕組みが破られた」
だから暗号資産は危ない、と。
ニュースで見た記憶があるんですよ。何百億円が盗まれた、みたいなやつ。マウントゴックスってのも覚えてる。
で、思ってたわけです。「ブロックチェーンとかいうスゴイ仕組みが取り柄ちゃうんかい。破られてますやん」と。
けど、調べたら全然ちゃいました。
先に結論|破られたのは「金庫」やなくて「銀行」やった

調べて分かったのは、こういうことです。
これが答え
ビットコインの仕組み(ブロックチェーン)そのものは、一度も破られていません。
破られたのは、その鍵を預かっていた「取引所という会社」の管理システムです。
金庫は頑丈やった。けど、金庫の鍵を預かってた銀行のセキュリティが甘くて、鍵を盗まれた。──そういう話でした。
マジですいません。勝手に思い込んでました。
ほんで、この勘違いをしてる人、たぶん俺だけちゃうと思うんですよ。だから調べたことを書いておきます。
コインチェック事件(2018年)で盗まれたのは、ビットコインですらなかった
まず、俺が一番覚えてたやつから。
| 発生 | 2018年1月26日 |
| 盗まれたもの | NEM(ネム)という別の暗号資産・約5億2,630万XEM |
| 被害額 | 当時のレートで約580億円相当 |
| 原因 | ネットに繋がった状態で資産を管理していた(ホットウォレット) |
まず、ビットコインですらなかった。NEMという別の暗号資産です。俺、ここも分かってなかった。
で、原因は何やったかというと、コインチェックという会社が、ネットに繋がったままの状態で資産を管理してたことでした。社員のパソコンがウイルスに感染して、そこから鍵を抜かれた。
ブロックチェーンは1ミリも関係ありません。会社のセキュリティの話です。
そのあと、コインチェックがどうしたか
ここが俺は「おっ」と思ったところ。
- 2018年3月、対象となるNEM保有者26万人に対して、総額約460億円を日本円で補償した
- 2018年4月6日、マネックスグループによる買収が発表され、傘下に入った
- その後、セキュリティ体制を立て直して営業を続けている
460億円ですよ。自腹で。
知らん顔して、サヨナラするような会社じゃ無かったって事です。そういう男気のある会社、俺は好きやで。
マウントゴックス事件(2014年)は、もっとややこしかった
次に、印象がめちゃくちゃ強いこっち。正直、俺が「仮想通貨=怖い」と刷り込まれた原因はこれやと思う。
| 発生 | 2014年 |
| 消えたもの | ビットコイン 約85万BTC |
| 被害額 | 当時のレートで約470億円相当 |
| 会社 | 当時世界最大級のビットコイン取引所(東京) |
ここも、俺は「ビットコインがハッキングされた」と思ってました。でも違った。
ハッキングされたのは、ビットコインのシステムではなく、取引所のサーバーでした。
しかも、原因は単純なハッキング一発ではなかったらしい。急成長に管理体制が追いつかず、セキュリティ対策の不備や内部管理のずさんさが重なっていたと指摘されています。
元社長は「横領」では無罪になっている
ここ、けっこう誤解されてるところやと思うので正確に書いときます。
- 2015年8月、元CEOのマルク・カルプレス氏が顧客資産を横領した疑いで逮捕された
- 2019年3月、東京地裁は業務上横領については証拠不十分で無罪と判断
- 一方、電磁的記録不正作出・同供用の罪では有罪(懲役2年6ヶ月・執行猶予4年)
「社長が全部盗んだ」みたいな話で記憶してる人もおると思うけど、裁判の結論はそうなってません。俺もここは知らんかった。
で、ブロックチェーンは? 一度も破られてません
2つの事件を並べて見ると、はっきりします。
| 破られたか | |
|---|---|
| ビットコインの仕組み(ブロックチェーン) | 破られていない |
| 取引所(会社)の管理システム | 破られた |
俺がずっと怖がってたのは、「仕組みが信用できない」からやと思ってた。でも実際に起きてたのは「預けた会社が信用できなかった」という話でした。
これ、全然ちゃう話ですやん。銀行が強盗に入られたからって、円という通貨を疑う人おらんもんな。
その後、日本の規制はどうなったか
この巨額事件を受けて、日本の金融庁は取引所に対して厳しいルールを課すようになりました。認可を受けた国内の取引所には、次のような義務があります。
- 分別管理:利用者から預かった資産と、取引所自身の資金を完全に分けて管理する
- コールドウォレット管理:顧客の暗号資産の大部分を、インターネットから遮断された場所で保管する
- 取引所が破綻した場合に備えた、資産の返還の仕組み
コインチェックの事件は「ネットに繋がったまま管理してた」のが原因やったので、そこを潰しにいってるわけですね。
どこの取引所が認可を受けてるか、調べる方法
金融庁のサイトに「暗号資産交換業者 登録一覧」が公開されています。ここに載っていない業者は、国の認可を受けていないということです。
気になる人は「金融庁 暗号資産交換業者 登録一覧」で検索してみてください。
一番アカンのは、知りもせずに思い込んでたこと

今回いろいろ調べてみて、一番反省したのはここです。
俺は、中身を1個も知らんまま「怪しい」「危険」と決めつけてた。
ニュースの見出しだけ覚えてて、「何百億円盗まれた」「仮想通貨は危ない」で止まってた。実際には、盗まれたのはNEMやったし、破られたのは会社のシステムやったし、その会社は460億円を自腹で返して立て直してた。
知らんまま怖がるのも、知らんまま飛び込むのも、どっちも同じくらいアカン。これは、めっちゃ反省せなアカンところやと思いました。
で、そんな俺は今いくら負けてるか
最後に正直なところを書いときます。
ゆる禁酒で浮いた金でコツコツ買って、投資額は10万円。一時は3万円のマイナスまで行って、そこから戻ってきて、いまはマイナス7,000円です。
仕組みが分かったからって、勝てるわけではない。そこは別の話やということも、ついでに分かりました。あはは⋯。
怖がるにしても、やるにしても。まず知ってからにしようという、それだけの話でした。
念のため書いときます
この記事は、俺が調べたことと自分の体験を書いたもので、投資を勧めるものではありません。
暗号資産は価格の変動が非常に大きく、元本が保証されているものではありません。実際に取引をするかどうかは、ご自身で調べたうえで判断してください。
記載している事件の内容・金額・制度は、公開されている報道や公的情報をもとに調べた時点のものです。

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