『雨漏り』と一口に言っても、原因は実にさまざま。
屋根から侵入する場合もあれば、壁や窓から入り込むこともあります。
今回は、職人目線で見た雨漏りの簡単な見極め方と、
意外な原因についてお話しします。
屋根の経年劣化が一番多い原因
まず一番多いのが、やはり屋根の経年劣化です。
これは、どんなに丁寧に施工しても避けられない自然の摂理。
屋根材メーカーは「10〜15年保証」と謳っていますが、
実際には、経年劣化や台風などの自然災害による損傷は保証対象外。
大体、8〜10年ほど経つと、劣化が目に見えてきます。
とはいえ、その時点ですぐに雨漏りする訳ではありません。
本当はこのタイミングで塗り直しやメンテナンスをしておけば、
さらに8〜10年は寿命を延ばせるんです。
ところが現実は――
「まぁ、いっか」「今はお金がない」
そう言って放置される屋根がほとんど。
結果、15年〜20年も経ってから雨漏りが発生するんです。
部屋に水が落ちてきた時点で、
屋根材の下地(木材)はもう腐っている可能性大。
つまり、葺き替え工事で下地からやり直しとなり、
費用が一気に跳ね上がってしまいます。
💡【ポイント】
定期的に屋根を「外から見上げてみる」だけでも効果あり。
不安があれば、信用できる工務店に点検を依頼するのが◎です。
意外と多い!壁からの雨漏り
屋根だけでなく、壁面からの雨漏りも増えています。
特に最近のゲリラ豪雨や強風は、壁へのダメージも大きいです。
壁には「コーキング(シーリング)」と呼ばれる充填材が打たれていますが、
このコーキングの職人の腕次第で寿命が大きく変わるんです。
腕の良い職人のコーキングは、張り替え時に剥がすのも一苦労。
逆に下手な職人のものは、ペロッとめくれることも……。
ただし、どんなに上手でも紫外線や雨風で劣化します。
ヒビや隙間から水が侵入して、内部を濡らしてしまうケースもあります。
💡【簡単チェック法】
壁を軽く触って、指先に色が付くようなら塗り替えサイン。
放置せず、早めのメンテナンスを!

番外編:雨樋(あまどい)も見落とし注意!
「雨樋から水があふれるんです」という相談も意外と多いです。
昔ながらの銅の雨樋は、腐食して穴が開くことがあります。
一方で、**塩ビ製(プラスチック)**のものは、
穴よりも「継手が外れた・割れた」が原因のことが多いです。
また、集水器にゴミが詰まっているケースも頻発。
これなら掃除だけで直ることもあります。
中には、落ち葉や砂だけでなく――
ボールやバドミントンの羽根が詰まってることも(笑)
⚠️ 高所作業になることが多いため、
無理せず業者に依頼するのが安全です。


雨漏りは“末期症状”のサイン
雨漏りに気付く時って、もう末期状態なんです。
でも、早期発見できれば修繕費用を大幅に抑えられる可能性もあります。
雨の日に、
「どこから漏れてるか」
それだけでも確認しておくと、修理の見積りも的確になります。
まとめ|屋根や壁にも“ありがとう”を
マイホームの維持費って、本当に大変。
でも、私たちが安心して暮らせるのは――
屋根や壁たちが、外から家族を守ってくれているからです。
たまには家の外も見てあげてください。
掃除や点検をするだけで、家もきっと喜んで長持ちしてくれますよ。

📸 次回予告
今のところ、特にテーマはきめてません。でも、職人の目線(俺の個人的感覚ですが)で感じた事を記事にします!
お楽しみに!
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