思春期を迎えると子供は劇的に変化して成長します。
自分にも、そんな頃があったのか?かなり昔過ぎて覚えてません。
ウチの娘も小学4年生になり、小生意気な口を利いたり、態度をとったり、不貞腐れたりして、
「あー、色々考えたり思ったりして、成長してるんやなぁ」と嬉しくなります。
もちろん、大人だって親になるのは初めてで、
純粋無垢だった我が子が生意気な口調を使うと、瞬間的にムッとしてしまう事もあるでしょう。
つい、怒ってしまうような人もいるかもしれません。
でも、大人になってもずっと純粋無垢なのも心配になりませんか?
誰かに騙されたりしないか?酷い目に遭わされないか?
反抗期や思春期は、大人へと成長する為に必要で、
我が子がそうなった時は喜ばしい事だと思っています。
男の子の思春期、母親の不安
ただ、女性からすると男の子は大変なようです。
私には甥っ子が2人います。彼らは私からすれば、まさに思春期を迎えたなって感じです。
でも女性からすると、低くなった声で凄みを利かそうとしたり、暴れたりした時には何もできず、止められない。
だから、出来るだけ機嫌を損ねないようにしたり、嵐が過ぎ去るのを待つしかないという状況になるようで…。
『刀を鞘から抜くな』という教え

こういう時、父親や男手の出番です。
ただ、多くの人が勘違いをしているように思います。
力に対して、さらに強い力で止めようとする。 大声や恐怖心で支配しようとする。
何を勘違いしてるんだろう?と私は不思議に思います。
私の父が教えてくれた事の1つに、『刀を鞘から抜くな』というものがあります。
父曰く、
「男はみんな腰に刀をぶら下げている。
この刀を抜いて見せびらかすのがチンピラや。
よく見たらナマクラやんってバレたら終わりや。」「でもな、いつも穏やかで、怒らんけど、立派な刀が腰に見えてる人。
あの刀は名刀かナマクラか誰にもわからない。
そんな人の周りに人は集まる。楽しそうに見える。
自分もあの人のそばに居たいなって思われるような人になれ。」
怒鳴っても意味がない
つまり、怒鳴ったり腕力を見せつける人はいずれ見破られる。
(また怒鳴ってるな。ここだけ我慢しとこ)
(いつか、絶対にやり返してやる)
そんな風に受け取られるようになったら意味がありません。
そもそも、なぜ怒るのか?
恐怖を与えたいのか? 服従させたいのか? 違うはず。間違いを正したいから。
ならば、恐怖で抑えつける方法ではなく、伝わる方法を選ぶべき。
私の「抜かない刀」
私は、腰の刀を抜いたところを子供に見せたことはありません。
どうしようもなく暴れる甥っ子にも「やめろ!」と一言。
それだけで、何となく伝わります。
私が刀を抜いたら…と想像させる。その空気が大切。
そのために、幼い頃から一緒に遊びました。
2人を持ち上げたり、重い物を持ったり、
子供にはできないことをして楽しませてきました。
だから2人とも、「叔父さんのパワーすごい!」と信じています。
実際には年齢とともに衰えていきますが、幼い時の印象ってずっと残るんですよね。私がそうでしたから。

子供を守るための刀
刀を抜くのは、最後の最後。
その時、名刀と思われるか、ナマクラと思われるか?
できれば、「伝説の妖刀○○」みたいなんが格好いいですね。
でもやっぱり、子供に刀を抜きたくないなぁ。子供を守るために抜きたい。
あれ?よく見ると私の刀、ちょいサビてる?
そうならないように、日々鍛錬して磨いておかないと。腹筋ローラーでもやろうかな。
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