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無口なボーイと、罠を仕掛けた女たち──夜の世界の半年間

昔の仕事を思い出してブログにする溶接マン ライフスタイル
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お茶工場の方は、ほとんどの農家さんが無事に収穫を終えたので、突発的に呼ばれることもなくなって落ち着いております。

ただ、抹茶ブームの影響で、相変わらず加工・組立の方が忙しく、バタバタしております。

時々、ふと思います。

子供の頃プラモデルを作るのが嫌いだった自分が、機械を作ってるとはな。人生って、分からんもんですね。


実は私、水商売してたことがあります

若気の至りって言うていいのか、昔の私は色んな仕事をしていました。

今回はその中でも、あまり皆さんが経験のないであろうお話をしたいと思います。

とある事がきっかけで、私は夜の仕事をしてました。
水商売です。…と言ってもホストではありません。そんな器量はありまへん(笑)

キャバクラの裏方、いわゆる「ボーイ」的な仕事をしていました。

何で、キャバクラなのか?

特に理由は無く、夜の仕事って儲かりそうって思っただけ。キャバクラ自体に興味もなく、通う人の気持ちなんて全く理解出来ない。酒好きの私は、居酒屋に行ってる方が楽しいやろ。と思ってたくらいで。

期間は半年ほど。最終的にはサブマネージャーまで出世しましたが、激務過ぎてやめました。

色んな仕事をしてきた中で、この仕事が一番思い出深く、キツイことも多かったですが、振り返ると「楽しかったなぁ」と思えます。

ウエイター業を頑張ってる男

給料は?労働時間は?ぶっちゃけ儲からん

まず、水商売って儲かるのか?問題について。

完全に私個人の感想ですが、儲かりません。割に合いません。

もちろん、夜の帝王と言われるような華やかな人達は違うと思いますが、凡人の水商売は全然です。

特に主役でもないボーイ業なんかは酷いもんです。チラっと数時間バイトで来てるコブスな女の子より時給低かった。

週一の休みで、労働時間は不明ですが、睡眠時間は4時間くらいでした。

遅刻や何かしらの違反によって罰金もありました。

大体やけど、月に14万円くらいの手取りやったかな。お察しください。


ボーイの仕事内容とは?

基本的に喫茶店の「ウエイター」です。

注文を聞いて、商品をお出しする。ロックアイス(氷)や灰皿の交換をする。喫茶店と違うのは、テーブルに呼ばれてお伺いする時の姿勢忍者の如く片膝を付けて、低姿勢で受注する。

お客が居ない暇な時はキャッチ(営業)する。それから、開店前の準備掃除や買い出し

閉店後の片付け掃除翌日の準備などなど。

誰よりも早く出勤して、誰よりも遅く退勤する。

そういう仕事です。

言うまでもなく、店の中では最下位ランクの仕事。

そのウエイターをまとめる役職が「リーダー」。さらに上に「主任」「サブマネージャー」「マネージャー」「副店長」「店長」と役職が続きます。

掃除を頑張るウエイター

店のルールと“女子スタッフNG”の掟

店には独特の掟がありました。

  1. 遅刻や無断欠勤はしない(罰金1,000円)
  2. 上司の言う事は必ず効く
  3. 主任以下の役職者は、女子スタッフと口を利いてはならない

3番が特に重要事項でした。

この掟を破った人が大勢いたようで、その人達の末路は…お察しください。

面接の時に、執拗に「絶対に守れ」と言われていました。

女子スタッフと話していいのは営業中の仕事に関わることだけ。もしも休憩中やキャッチ中に会話していたら、それだけで罰金数万円。

万が一「手を出す」ような事があった場合は…恐ろしい事が待ち受けていると。


無視する男、評価される男

前述の通り、私は全くもってキャバクラにも、女子スタッフにも興味がありませんでした。

そして、**『ルールを守る男』**でした。

なので、徹底してルールを守りました。

業務以外の会話は、一切しません。

喫煙所で偶然女子と居合わせてしまった

気さくなキャバ嬢は「もう慣れた?」「どの辺に住んでるの?」と話しかけてくれます。

(それくらいなら)とか、(一言くらい)とか、(返事しないと感じ悪いよな)と普通なら考えそうですが、私は**『ルールを守る男』**。

無視。壁の一点を見つめ、無視。

…ヒトとして間違ってるよな、と今の私は思います。

もっと他にやりようがあったんじゃないか?と。

でも、この『ルールを守る男』は、上司達の評価が急上昇

専務(社長の奥様)からの信頼も急上昇

後で分かったのですが、何人か話しかけてこられた女子スタッフの中に、**専務が仕掛けた“罠”**があったそうです。

そこでヘラヘラとお喋りを楽しむようなら、罰金などの罰を与えられるらしい。怖っ。

感情を捨て、ルールを守って無視する男

異例のスピード出世、そして…

という訳で、上司の推薦もあり、さらに専務に気に入られた事もあって、私は異例のスピード出世していきました。

ホンマに色々あって面白かったなぁ。

反響あったら、この頃の話もまた書いてみよう。

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